未来のモビリティ体験ができる!?
「第46回東京モーターショー2019」が開催

東京モーターショー会場

有明・東京ビックサイトでクルマ・モビリティ好きの人達にとっての2年に一度の祭典ともいえる「第46回東京モーターショー2019」が幕を開けた。開催期間は10月23日(水)から11月4日(月・祝)となっている。

初日のプレスデーには、国内はもちろん世界各国の報道陣や業界関係者たちが足を運びました。大手自動車メーカーの代表たちが登壇し、コンセプトカー・新型車の初披露や今後のビジョンについて語るカンファレンスには、世界中の報道陣が集まり会場の熱量を高めていました。

「OPEN FUTURE」をテーマに掲げた今年の東京モーターショーでは、これまでのクルマの概念が一変する魅力的なクルマが次々に登場。一般公開に先駆けて「第46回東京モーターショー2019」の見どころについて駆け足で紹介します。

東京モーターショーとは?

東京モーターショー展示状況

まずは、東京モーターショーのについて簡単に説明しましょう。東京モーターショーは、1954年に東京・日比谷公園にて「第1回 全日本自動車ショウ」としてはじまった。当時はトラックなどの展示が主体だったため大衆車の展示数は少なかったようです。その後1991年には、来場者数が200万人を突破するほどの注目を集めるイベントとなったものの、景気の低迷を受け、徐々に出展メーカーの数も減少し、2017年には来場者数が80万人を下回ることもありました。

今回で46回目の開催となる東京モーターショーは、このような状況歯止めをかけるための様々な工夫や演出がされています。2019年の開催にあたり、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は100万人の動員目標を掲げ、「クルマに限らなくとも、みんながワクワクするような未来の生活を見せられるようにしたい考えた」と従来のモーターショーの枠にとらわれない形での開催について明かにしています。

このような背景のなかで決定した今回のテーマは「OPEN FUTURE」。国内外の自動車メーカー184社が出展し、最新モデルやコンセプトカーなどが展示され、自動車の未来を見据えた最新技術が紹介されています。

「OPEN FUTURE」をテーマに”未来を体験できる”イベントに――

東京モーターショーコンセプト

業界を超えた世界8ヵ国総勢187企業・団体が、「クルマ・バイクのワクワクドキドキ」から「未来の暮らし」「未来の街」まで領域を広げ、未来のモビリティー社会を体験できる空間になっています。

また 、未来(FUTURE)というテーマにちなんで、未来の主役である子どもたちや家族連れの方も楽しめるモーターショーを実現するため、高校生以下の入場料金を無料にしたり、「キッザニア」とのコラボも実現したりするなど、より多く人々が楽しめる空間を作りあげています。

“脱自動車”のための注目キーワードは「CASE(ケース)」

“脱自動車”のための注目キーワードは「CASE(ケース)」

自動車業界における「100年に一度の変革期」のキーワードの一つに、「CASE(ケース)」があります。今回の大手自動車メーカーのプレゼンテーションでも、何度となく「CASE」というキーワードが挙がり、今後の自動車の変革期を切り開く切り口になりそうです。

CASEは「Connected(コネクティッド化)」「Autonomous(自動運転)」「Shared(シェア)」「Electric(電動化)」の頭文字を取った造語で、今、このキーワードを念頭においた技術革新が支流となっています。自動運転を前提としたハコ型モデルなど「クルマ=移動手段」という考え方の根本が変わるような未来が目前まで迫ってくる印象を受けました。

未来のクルマとモビリティが集結

未来のクルマとモビリティが集結

2019年の東京モーターショーの見どころの一つは、未来のクルマとモビリティを一早く体感できるところです。世界初公開となるコンセプトカーや新型モデルに注目が集まるなか、CASEという言葉を具現化するように電動化に比重が置かれたクルマが多数登場しています。

例えば、「トヨタ」は電動化戦力の一部として『超小型EV』や水素と空気中の酸素によって生じる発電で電力を生み出し走るクルマ『MIRAI Concept』を発表。さらにCASEという新しい領域における技術革新を色濃く表現した『e-Palette』は、電気自動運転と全自動運転を前提として設計されており、プライベートからビジネスシーンまで多目的な利用を実現できるようです。

一方「レクサス」は「Lexus Electrified」と呼ばれる電動化戦略を発表。それと同時に電気自動車のコンセプトカーとなる『LF-30 Electrified』を世界初公開しています。2025年を目標に全車種を電動化する設定を打ち出し、ガソリンエンジン車の売上販売比率を上回ることを念頭にしたラインナップを展開して行く予定とのこと。プレス向けの発表では、レクサスが根幹として抱く「人間中心」の思想を色濃く反映しつつ、未来を見据えたプランニングにメディアの関心を集めていた。

より各自動車メーカーごとの最新情報は、後日レポートで紹介します。ぜひそちらもチェックしてください。
・東京モーターショー2019に未来のクルマ・モビリティが一同に集結-自動車メーカー編(前半)- ・東京モーターショー2019に未来のクルマ・モビリティが一同に集結-自動車メーカー編(後半)- ・これまでのモーターショーとは一味違う?“体感する新しいモーターショー”とは?-体験イベント編(前半)- ・これまでのモーターショーとは一味違う?“体感する新しいモーターショー”とは?-体験イベント編(後半)-

「FUTURE EXPO」で未来の日本に入国しよう

「FUTURE EXPO」で未来の日本に入国しよう

今回の東京モーターショーの見どころは、クルマだけではありません。 MEGA WEBでは、未来の日本への入国体験ができる「FUTURE EXPO」注目です。

NTT、Panasonic、NEC、富士通をはじめとするオリンピック・パラリンピックにおける経済界協議会の企業など、約60の企業・団体の最新技術が出展しており、体験型のコンテンツも多数展示。光のトンネルを抜けると未来の日本に入国ができるコンテンツとなっており、バーチャルなキャラクターがお出迎して実際に会話することができます。

未来の日本に入国すると、移動手段や都市での生活、スポーツ観戦や地方観光など生活に密着した日本の未来を体験できます。未来の日本の移動手段になるかもしれない、空飛ぶクルマの試作が展示されていたり、個人の体系に応じて座席が変化する車内デザインを体験できたりするブースもあるのでぜひチェックしてください。

また都市生活では、ガソリンスタンドに変わる水素スタンドや電気スタンドのモデルが展示されていたり、『Kirari!』と呼ばれる超高臨場感通信技術を採用することで、遠く離れた場所で行われているスポーツなどが目の前で行われているようなバーチャル体験ができるシステムが一同に展示され、一歩足を踏み入れるだけで、未来の日本を五感で体験できるレア度の高い会場となっています

「OPENROAD」で未来の移動手段を体験

東京モーターショーでは、未来へ繋がる道をコンセプトにした「OPENROAD」が出現。OPENROADは、東京ビッグサイト西・南展示棟がある「有明エリア」と「青海エリア」まで会場をつなぐ約1.5kmの一本道となっています。

今年の東京モーターショーは、オリンピックの影響もあり2会場での開催となっていますが、その移動すらモビリティ体験へと変えてしまうのがOPENROADの特徴。もちろん、会場間をつなぐシャトルバスも利用できますが、せっかくなら電動キックボードや超小型モビリティに乗車して会場を移動してみてはいかがでしょうか。今までに体験したことのない、モビリティ体験が得られること間違いなし。さらに、子ども向けカート体験ができるエリアも設置されるため、大人から子どもまで楽しめるコンテンツとなっているのもポイントです。

人気店が集結!! グルメキングダムを食べつくせ

最新のモビリティはもちろん、フードにも力を入れているのが今年の東京モーターショーだ。SNS時代のグルメユニット「食べあるキング」が プロデュースするグルメキングダムでは、「肉の匠 将泰庵」が5ランク黒毛和牛を使用した究極のハンバーグ『飲めるハンバーグ』や人気ラーメン店「麺屋宗」の「金色香味塩らぁ麺」など人気店が多数集結。東京モーターショー開催期間中だけの限定メニューも要チェックです。

「こども達が働く街」が東京モーターショーに出現!?

東京モーターショー2019年では「キッザニア」とのコラボレーションエリア「Out of KidZania in TMS2019」が出現。「子ども達が働く街」では、カーデザイナーやメカニック、トラックのプロデュースなどクルマに関連する職業を体験できます。未来のテーマにした東京モーターショー2019だから実現したキッザニアコラボは、子どもたちの新しい可能性が開くきっかけになるはず。
※対象:小学1年生-6年生

第46回東京モーターショー2019で”未来を感じよう”

いかがだったでしょうか? ここまで第46回東京モーターショー2019の見どころを紹介してきました。今年の東京モーターショーでは、人がクルマ・モビリティーと共存する新しい未来を体験できる空間となっています。

これまでに紹介したコンテンツ以外にも、スペシャルプログラムとしてゲストを招いたトークショーやJ-WAVE GROVE LINEによるステージコンテンツなど盛り沢山な内容となっている本イベント。東京モーターショーに行ったことがある方もそうでない方も、生まれ変わった東京モーターショー2019年に足を運んでみてはいかがでしょうか。 これまでに想像することができなかった、未来のモビリティ体験と出会えるはずです。

東京モーターショーバナー

【関連ページ】
・未来のモビリティ体験ができる!?「第46回東京モーターショー2019」が開催 ・東京モーターショー2019に未来のクルマ・モビリティが一同に集結-自動車メーカー編(前半)- ・東京モーターショー2019に未来のクルマ・モビリティが一同に集結-自動車メーカー編(後半)- ・これまでのモーターショーとは一味違う?“体感する新しいモーターショー”とは?-体験イベント編(前半)- ・これまでのモーターショーとは一味違う?“体感する新しいモーターショー”とは?-体験イベント編(後半)-

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