あこがれの最高級ホテルを
旅の目的に
満足度調査に帝国ホテルやザ・リッツがランクイン
訪日旅行者の増加、東京オリンピック・パラリンピックの開催などにより、各地でホテルの建設ラッシュが進んでいます。海外からの旅行者だけでなく、私たち日本人の旅行にもホテルは必要不可欠。単に泊まる場所としてだけでなく、ホテルでの滞在や食事が旅の目的の一つ、そんな旅行者も多いのではないでしょうか。
J.D. パワーでは、毎年「ホテル宿泊客満足度調査」を発表しています。この調査結果から、今回は最高級クラスの3万5000円以上のホテルにスポットを当ててご紹介しましょう。
まずは気になる宿泊客総合満足度ランキングですが、業界平均を上回ったベスト6のホテルは次のようになりました。
- 1位:帝国ホテル
- 2位:ザ・リッツ・カールトン
- 3位:ハイアットリージェンシー
- 4位:星のや
- 5位:ザ・プリンス
- 6位:インターコンチネンタルホテル
どこも名前の通った有名ホテルばかりですね。
<対象調査全25ブランド>
アマン、アンダーズ、インターコンチネンタルホテル、ウエスティン、グラントハイアット、コンラッド、ザ ひらまつ ホテル&リゾーツ、ザ・プリンス、ザ・ペニンシュラ、ザ・リッツカールトン、シェラトン、シャングリ・ラ、スイスホテル、セントレジス、帝国ホテル、パーク ハイアット、ハイアットリージェンシー、フォーシーズンズホテル、ブライトンホテル、星のやホテル オークラ、ホテル ニューオータニ、マリオット、マンダリン オリエンタル、リーガロイヤルホテル
日本でも泊まれる世界の有名ブランドホテル
6つのホテルブランドの内、国内ホテルブランドが3つ入っています。1位の帝国ホテルは東京と大阪が有名ですが、実は長野県の景勝地、上高地にもあるのをご存知ですか。1933年(昭和8年)に日本初の山岳リゾートホテルとして開業していますが、東京の帝国ホテルは1890年開業なのでその歴史は128年に及びます。
4位の星のやは、全国にリゾート施設を展開する星野リゾートの最高級カテゴリーです。軽井沢からスタートした星のやも軒数を増やし、京都や東京、インドネシアのバリ島にも進出しています。
5位のザ・プリンスは西武グループに属する老舗のホテル。プリンスホテルズ&リゾーツのフラッグシップブランドで、国内には東京に2軒、軽井沢に2軒、箱根に1軒の計5軒があり、ハワイ島にも1軒展開しています。
次に、海外のホテルブランドも見てみましょう。2位のザ・リッツ・カールトンはスイス生まれのセザール・リッツ氏が創業しました。ヨーロッパで高く評価されたホテルですが、現在はアメリカの会社となり、世界最大のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」のホテルブランドの1つとなっています。日本には東京、大阪、京都、沖縄にありますね。
3位の「ハイアットリージェンシー」は、世界に750軒以上のホテルを持つ「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」の基軸ブランド。現在は世界に185軒以上のホテルを展開しており、日本には東京や箱根など6軒のハイアットリージェンシーがあります。
6位のインターコンチネンタルホテルは、世界100カ国に5300以上のホテルを展開している「IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)」のブランドの1つです。日本には東京の赤坂、竹芝、品川をはじめ、横浜、大阪などに7軒のホテルを展開しています。
旅の満足度高める最高級ホテルでの非日常
いずれも日本国内の大都市や観光地に点在しており、ぜひ泊まってみたいホテルですね。ホテルでの滞在が目的で旅をするというパターンもあるのではないでしょうか。つまり、ホテルそのものが旅行の目的になるのも最高級クラスのホテルの特徴といえるのです。
「日本ホテル宿泊客満足度調査」でも、最高級クラスの宿泊客は他のホテルクラスの利用者に比べてホテル内のレストランやカフェ、バーなどで食事やドリンクを利用する率が高いことが分かっています。またホテルでの飲食利用経験がが滞在全体の満足度に好影響をもたらしているという結果も出ています。確かに、最高級ホテルは飲食施設だけでなくプールやフィットネス施設、スパなどの付帯施設が充実しています。
それなりの宿泊料金ですから、毎度「気軽に」というわけにはいきませんが、「一生に一度」というほど大げさに考える必要もないでしょう。今回の旅はこのホテルに泊まりに行く!という目的で旅に出るのも大いに“有り”です。快適な客室、ラグジュアリーなレストラン、ホスピタリティーの高いサービスなど、一流のサービスを堪能する「極上のホテルライフ」という旅をぜひ楽しんでみてください。