December 18, 2015

満足のカギは経済性以外にある!?

J.D. パワー 2015年日本自動車商品魅力度調査(APEAL)

安さやコスパと車の魅力の関係を「2015年日本自動車商品魅力度調査(APEAL)」で分析

お金は、車を買う際の重要なポイントです。

価格や値引き、燃費などを基準に選んでいる人も多いことでしょう。

とはいえ「安いほど魅力的か」「コスパがよければ満足できるか」というと、必ずしもそうとは言えません。

では、お金や経済性は、車の魅力や購入後の満足度にどんな影響を与えるのでしょうか。当社の「2015年日本自動車商品魅力度調査(通称・APEAL)」を見ながら、その関係性を見てみましょう。

<日本自動車商品魅力度調査(APEAL)とは?>

新車を購入して2〜9カ月経ったユーザーに、魅力を感じるポイントを聞く調査です。

聞き取り項目(2015年版)は、外装、内装、収納とスペース、オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)、シート、空調、運転性能、エンジン/トランスミッション、視認性と運転安全性、燃費の10分野で、計77項目。調査対象は15ブランド(国産車8、輸入車7)。1000ポイント満点で魅力度を測定しています。

燃費や価格で選ぶ人が減った2つの要因

2015年の調査結果を見ると、車を買う際に重視した条件でもっとも多いのが「燃費」(42%)、2位は「価格・支払条件」で36%でした。

しかし、前年と比較してみると、それぞれ2ポイントほど下落しています。

これが何を示唆しているかというと、燃費や価格といった経済的なメリットで選ぶトレンドが変わりつつあるかもしれないということです。

このような変化が表れた要因は2つ考えられます。

1つは、エコカーの技術進化がひと段落したことです。

燃費の性能だけで見れば、現状のエコカーは、どの車を選んでも大きな差はありません。しかも、ハイブリッドカーや電気自動車の種類が増え、ユーザーの選択肢は増えました。

その結果、ユーザーが多種あるエコカーを燃費以外の魅力で比べるようになったと考えられます。

2つ目の要因は、2012年9月にエコカー補助金が終了し「お得だから買う(買い替える)」というインセンティブが小さくなったことです。つまり、経済的なメリットが小さくなったことで、経済性で選ぶ人が減ったと分析できるわけです。

ちなみに、購入・買い替えのメリットとしては現状でもエコカー減税がありますが、その内容も15年4月に見直され、実質的に縮小されました。今後もメリットが縮小されていくとすれば、経済性に注目する必要性はいまよりも低下し、反対に、経済性以外の点に目を向ける人はいまより増えると予想できます。

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