December 10, 2015

ユーザーが不満を感じやすいのはハイテク装備の性能や操作性

J.D. パワー 2015年日本自動車初期品質調査

「2015年日本自動車初期品質調査(IQS)」から 新車選びの注目ポイントを探ろう

車は高い買い物ですので、できるだけ不満なく、快適に乗りたいものです。

一方、車選びのポイントはさまざまで、人それぞれです。安全性や乗り心地にこだわりたい人がいれば、見た目を重視する人もいることでしょう。

では、あらゆる要素があるなかで、購入後の満足感を高めるためにはどこに注目すればよいのでしょうか。

今回はその点を、当社の「2015年日本自動車初期品質調査(IQS)」を見ながら考えてみましょう。

<日本自動車初期品質調査(IQS)とは?>

新車を購入して2〜9カ月経ったユーザーに不具合の有無と内容を聞く調査です。

スコアは、故障や誤作動など製造に起因する製造不具合と、使いづらい・操作しづらいといった設計に起因する設計不具合を合計し、100台あたりの不具合指摘件数をPP100として算出。スコアが低いほど不具合指摘が少ないことを表します。

聞き取り項目は、外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/コミュニケーション/エンターテイメント/ナビゲーション(ACEN)、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッションの8分野で、計233項目。調査対象は15ブランド(国産車9、輸入車6)です。

ハイテク装備の重要性がますます大きくなる

購入後の満足度を高めるという点でいうと、ハイテク装備の性能や使い勝手が重要な注目ポイントといえます。

というのも、最近の車は、走る、止まる、曲がるといった基本機能はもちろんのこと、あらゆる操作がテクノロジーで制御されているからです。

たとえば、車高が低い車やミニバンなどは、どうしても視認性が悪くなります。そのような課題を解消・補完するのが、死角モニターのような装備です。車の構造上の課題を、テクノロジーによって解決するというアプローチは今後もおそらく変わりません。つまり、これら装備の良し悪しが、車全体としての満足度に与える影響は、今後も大きくなっていくと考えられるわけです。

また、さらなる装備として、音声認識システムやブルートゥース接続機能などを搭載した車も増えています。当社の調査でも、音声認識システムの装着率は31%、ブルートゥース接続機能の装着率は60%で、いずれも前年から増えています。今後、スマートフォンと連動するAndroid Auto(グーグル)やCarPlay(アップル)といった新たな技術も装備化されていくでしょう。

テクノロジーの進化は、走行性能や操作性に限らず、居住性にも影響を与えます。車のハイテク化が進むにつれて、各種装備の重要性は高くなり、ユーザーの満足度に与える影響も大きくなっていくといえるのです。

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