March 9, 2017

高い買い物だからこそ 満足度の高さにもこだわろう

2016年日本自動車初期品質調査

購入後の故障を心配するよりも 購入前に使い勝手をチェックする方が大事

車は高い買い物です。

そのため、購入前は価格や燃費が気になりますし、購入後に故障する可能性や、修理・メンテナンスの費用を心配する人も多いことでしょう。

そこで押さえておきたいのが、購入後の新車の不具合についてです。

J.D. パワーは例年、新車を購入したユーザー(購入後2〜9ヶ月)に不具合の有無や内容を聞き「日本自動車初期品質調査」としてまとめています。その結果を見ながら、満足できる車選びのポイントを探ってみましょう。

<日本自動車初期品質調査(IQS)とは?>

新車購入後2〜9カ月経過したユーザーに、不具合の有無と内容を聞く調査です。

聞き取り項目(2016年版)は、外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/コミュニケーション/エンターテイメント/ナビゲーション(ACEN)、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッションの8分野で、計233項目。100台あたりの不具合指摘件数をPP100として計算し、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(≒ユーザーが満足している可能性が高い)ことを表しています。

 

 

108

104

105

106

107

調査で聞き取った不具合は、「壊れた」「動かない」といった製造工程に原因があるもの(製造不具合)と、「装備が使いづらい」「使い方がわからない」といった設計に原因があるもの(設計不具合)に分けられます。

修理費やメンテナンス費用と関係するのは前者の製造不具合で、2016年のスコアは27.1ポイント(前年比-0.7ポイント)でした。

この結果から言えることは、今の新車はあまり壊れないということです。スコアが27.1だったということは、新車100台のうち、製造不具合があったのは27.1台だったということ。単純に考えれば、新車を買った4人のうち3人は製造不具合を感じず、追加の修理費用などもかかっていないわけです。

一方の設計不具合は46.3ポイントで、前年より-4.2ポイントと大きく改善しています。ただ、それでも製造不具合よりは多く、2人(台)に1人(台)の割合で何らかの不具合を感じています。

不具合を感じれば、満足度も下がりやすくなるでしょう。また、設計不具合の多くは修理等によって直せるものではありません。例えばカップホルダーの位置が悪かったり、ナビゲーションシステムが操作しづらかったとしても、購入後に調整・変更するのは難しいわけです。

高い買い物だからこそ、設計不具合による使い勝手や操作性の良し悪しは購入前の試乗などを通じてしっかり確認しておきましょう。