November 9, 2015

冬用タイヤは、何を基準に買えばいい?

J.D. パワー 2015年日本冬用タイヤ顧客満足度調査

冬用タイヤは、メーカー・種類によって性能がちがい、価格も変わるもの。初めて買う人も、そろそろ買い替えの人も、「選ぶ基準」や「購入場所」で迷うケースが多いのでは?

そこで今回は、「日本冬用タイヤ顧客満足度調査」のデータを元に「満足できる選び方」のポイントをアドバイスします。

タイヤを使う「地域」と「頻度」を考えよう

ひとくちに冬用タイヤといっても、メーカー・種類ともにさまざまなものがあります。それだけに、どれを選べばよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、当社の「2015年日本冬用タイヤ顧客満足度調査」の結果を参考にしながら、満足できる冬用タイヤ選びについて考えてみましょう。

まず押さえておきたいのは、ユーザーの生活スタイルによって、タイヤの評価や満足度が変わるということです。

たとえば、冬用タイヤで走る距離の「60%以上が積雪・凍結・シャーベット状の路面」と回答した人の割合は、北海道のユーザーで77%に及びます。

一方、そのような路面を走る人は、東北では32%、甲信越・北陸では15%に減り、それ以外の地域(都市部など)では10%まで少なくなります。

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ユーザーがタイヤを使う「地域」が違えば、タイヤに求める条件も異なります。調査でも、北海道のユーザーが高く評価しているタイヤと、東京のユーザーが高く評価しているタイヤは異なっています。

また、地域が同じでも、車に乗る「頻度」が違えば、やはり求める条件が違い、満足と感じるポイントも異なるでしょう。日々の通勤で乗る人が満足しているタイヤと、週末だけ乗る人が満足しているタイヤもちがうものなのです。

ここに、満足できるタイヤを選ぶポイントがあります。つまり、自分がタイヤを使う「地域」と「頻度」を踏まえて、それにマッチするメーカー・種類のタイヤを選ぶことが大切なのです。

性能で選ぶ際の6つの要素

では、「地域」と「頻度」という点から、自分にとって重要なポイント、優先順位が高い条件を明らかにしてみましょう。

当社の調査では、以下の6つの要素から総合満足度を算出しています。

・凍結路面でのグリップ/ハンドリング性能

・ドライ/ウェット路面でのグリップ/ハンドリング性能

・積雪路面でのグリップ/ハンドリング性能

・乗り心地/静粛性

・耐摩耗性能

・見栄え

地域という点で見ると、前述のとおり、頻繁に雪が降る地域で乗る人なら「積雪路面」、路面が凍りやすい場所で乗るなら「凍結路面」でのグリップ・ハンドリング性能が重要となるでしょう。

一方、都市部に住んでいて、たまにやってくる大雪に備えたいユーザーは、雪道よりも「ドライ/ウェット路面」でのグリップ・ハンドリング性能のほうが重要といえます。

頻度の面では、日常的に車に乗る人は「耐摩耗性能」がおそらく重要です。

しかし、それほど乗らない人は摩耗の心配も小さくなりますので、乗り心地/静粛性」や「見栄え」のほうが重要といえるかもしれません。

性能という点でみると、冬用タイヤを選ぶポイントはこの6つに絞り込むことができます。

さて、このなかで自分がもっとも重視する条件はどれでしょうか。

自分の普段の運転状況のなかで、安全性・快適性に影響するものはどれでしょうか。

その優先順位を明らかにするだけで、満足できる可能性は高くなります。

ちなみに、冬用タイヤの買い替えサイクルは約3年です。その際に、使用中のタイヤの満足度が高い人ほど、次も同じメーカーのタイヤを買う傾向が高くなることがわかっています。調査でも、満足度が高い人(総合満足度800ポイント以上)のリピート意向は94%で、満足度が低い人(総合満足度400ポイント以下)は58%にとどまっています。

これが何を意味しているかというと、満足できるタイヤを見つければ、次の買い替えのタイミングで、悩んだり、迷ったりする手間や時間(多分、コストも)がセーブできるということです。逆に、自分にとって優先順位が高い条件が明確になっていないと、別メーカーのタイヤに替えても、再び不満を感じてしまう可能性があるのです。